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斉藤誠司
海外移籍は選手の実力6割、代理人の力4割 
斉藤誠司氏ノウハウ武器に若い選手に海外挑戦促す
世界各国リーグで100名の選手をプロ契約までサポート

「選手の実力が6割、代理人の力が4割で海外移籍はできるんです」と、セジニョサッカースクール(埼玉・さいたま市)代表の斉藤誠司さん(36)は力説する。

自身が関わった人の中で世界各国のリーグなどでプロ契約にこぎ着けたのは100人近くに上る。それらを踏まえて6対4と考える根拠は、
 

<1>一芸に秀でた選手であれば、売り込むことは決して難しくない。

<2>選手の特長に見合ったクラブを探してくるのは代理人の腕次第。

自信にあふれた力強い言葉で言い切った。

J1の柏レイソルの下部組織出身。16歳で単身ブラジルに渡り国内クラブを転々とし、独学で習得した外国語を駆使して自らチームに売り込んで契約にこぎつけたこともある。その後はポーランド、ラトビア、バーレーン、モンゴルなど計11カ国のプロリーグでプレー。そんな経験を生かして25歳頃からは代理人も始めた。今も現役を続けながら、海外移籍を目指す若い選手たちを送り出している。

ワールドカップカタール大会で2大会連続16強入りするなど成長著しい日本サッカー。年々レベルは上がり、Jリーガーになれるのは一握り。それでもプロを諦めきれないという若者たちに何かできることはないか。高校を中退してブラジルに渡った若い頃の自分と重ね合わせ、「海外に目を向ければ、選手としての可能性も広がる」と実体験に基づいて訴える。そんな思いが活動の原動力だ。

地元さいたま市内に立ち上げたサッカースクールに、本年度からジュニアユース(中1~中3)を立ち上げた。1期生は約30人。既に海外の提携クラブから練習参加の打診をされている人もいる。「中学卒業した時に海外へ渡って、プレーできるチャンスがここにはある」と声を弾ませる中学生たち。彼らにとって海を渡りサッカーに打ち込むことは決して絵空事ではないようだ。

選手1人1人のキャリアに寄り添いながら、最大限のサポートを惜しまない。海外仕込みのノウハウを武器に、今後も海外挑戦を促す取り組みを続けていく。サポートした教え子の中から日本代表としてプレーする選手が出ることを夢見て。【平山連】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)

◆斉藤誠司プロフィール日刊スポーツ調べ​)

1986年(昭61)5月27日、さいたま市生まれ。J1柏の下部組織に所属していた16歳の時に単身ブラジルに渡り、ポルトガルやコスタリカなど11カ国でプレー。現役選手を続けながら代理人業や各国にアカデミーを運営し、19年から地元に「セジニョサッカーアカデミー」を設立。独自の指導と豊富な人脈を生かし、海外挑戦を目指す選手をバックアップしている。実業家としても世界各国で活動している。

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